〜今なぜ「伝承遊び」なのか〜
「昔はよかった‥」こんな言葉をため息とともに耳にすることは、もしかしたら時代とともに昔から繰り返されてきたのかもしれません。しかし、この50年ほどの子育て環境の変化はめまぐるしく、昔を懐かしむ声を軽視できないと感じる方も多いのではないでしょうか。
京都大学大学院の明和政子教授が監修したNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」では、現代の母親たちの孤立した育児状況を「危機的状況だ」としています。明和先生は番組の中で「人間はもともと群れて育児する動物」と言っていますが、今のお母さんたちは群れるどころか孤立を避けられない状況にあります。
そして今、追い打ちをかけるように新型コロナウィルスという目に見えない恐怖が私たちを新しい生活様式へと押し出し、さらに孤立生活を強要される時代へのシフトチェンジの只中に立たされている不安を感じませんか。
私たちの生活はどこへ向かっていくのでしょう。子どもの育ちはどこを目指せばよいのでしょうか。しっかりと持っていたはずの「子どもの育ちに必要な手助け」としての私たちの保育理念が、感染防止にとって変わってしまう不安に現場は押しつぶされそうになっています。
しかし、です。子どもがヒトから人へ成長するには、温もりの通った人と人との関わりが食事と同じくらい必要だ、ということはこれからも変わらないはずです。そしてその食事と同じくらい子どもに栄養をあたえてくれるもののひとつとして「伝承遊び」を皆さまにお伝えしたい!と強く感じ、この研修を企画するに至りました。
知恵として絶対に必要なものではないけれど、飽きなく一緒に遊ぶことができる。知っていると楽しい。それが時代を超えてずーっと伝えられてきた伝承です。ぜひ肩の力を抜いて子どもと一緒にやってみてください。
『~遊ぶことは生きること~』
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