子どもの発達の目安
0歳児の発達の目安
- 快適な環境の中で保育士との深いかかわりにより、愛着の絆が形成され、情緒が安定し、落ち着いた園生活ができる。
- 保育士と遊ぶ楽しさを味わい、一人一人に応じた欲求に満たされ、よく遊び、よく食べ、よく眠って安定したリズムで過ごす。
- 授乳、離乳食、幼児食の段階を踏んで、食べ物をよく噛み飲み込みことを獲得し、食事を楽しむ。
- 寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩き、一人立ちの段階を踏んで歩行を獲得する。
- 発声、喃語、発語を促し、保育士の話しかけを喜んだり、自分から片言で話し始める。
- 探索行動を十分経験して身のまわりのさまざまな物に興味や関心をもつ。
1歳児の発達の目安
- 探索活動が活発になる時期なので、保育士に見守られながら自分の興味ある遊びを見つけて十分楽しむ。
- 歩く経験をたくさんして、しっかり歩けるようになる。
- 保育士に見守られながら、食事や排泄など自分でしようとする気持ちが芽生える。
- 保育士の話を聞いて、やってはいけないことを覚える。
- したいことやして欲しいことを、言葉や身振りで伝えたり、保育士とやり取りを楽しみながら言葉を覚える。
2歳児の発達の目安
- 自分の感情(喜怒哀楽)を思い切り表現できる。
- 自分の好きな遊びを十分楽しみ、保育士と一緒に友だちと関わる楽しさを知る。
- 保育士に見守られているという安心感の中で、身の回りのことを少しずつ自分でしようとする。
- たくさん歩く経験をし、全身を使う遊びを楽しむ。
- 保育士の話を聞いて、やってはいけないことがわかる。
- したいことやしてほしいことを自分で言えるようにする。
3歳児の発達の目安
- 保育士にやさしく受け止めてもらいながら、身の回りのことが自分でできるようになる。
- 想像したりイメージを膨らませながら、友だちと一緒に遊ぶ楽しさを味わう。
- やってはいけないことがわかり、我慢することを覚える。
- 保育士の話をよく聞けるようになり、したいことやしてほしいことが言えるようになる。
- 固定遊具や用具などを使った遊びや運動を十分経験し、体を動かすことを楽しむ。
4歳児の発達の目安
- 自我が形成され、自分と他人との区別がはっきりしてくる時期で、 自分の欲求や意思もはっきりしてくる。同時に要求が通らないかもしれないという不安や葛藤もあるが、保育士に共感してもらったり励まされたりしながら相手の気持ちや立場に気づけるようになる。
- 保育士や友だちとの関わりの中で、自分の気持ちを表現できるようになり、我慢を経験しながら友だち関係を深める。
- 保育士との安定した関係のなかで基本的生活習慣を身につける。
- 保育士や友だちと一緒に簡単なルールを守って遊ぶ。
- 固定遊具を十分経験し、走る、ボール遊び、跳び箱、縄跳び、平均台、マット、プール等の運動遊びを楽しむ。
5歳児の発達の目安
- 基本的信頼関係を基盤に一人一人の子どもが主体的・自発的に活動できる。
- 基本的生活習慣を身につけ、意欲的に生活できる。
- 保育士や友だちとの会話を楽しみ、相手にわかるように話したり、いろいろな経験を通してイメージや言葉を豊かにしたりする。
- 自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、簡単なルールや決まりを守りながら友だち関係を築き、集団行動ができる。
- 日常生活の中で、数量や図形、簡単な標識や文字に関心を持つ。
- 感じたことや創造したことを、音楽・造形など自由な方法で豊かに表現する。
6歳児の発達の目安
- 自己肯定感が育ち、自信をもって活動できる。
- 基本的生活習慣が身につき、見通しをもって生活できる。
- 人の話を注意して聞き、相手にわかるように話したり、わからないことを尋ねたりする。
- 日常生活の中で文字などを使って伝える楽しさを味わえる。
- 小学生や地域の人とのかかわりを通し、自分の生活に関係の深い情報に興味をもつようになる。
- 身近な社会や自然現象に関心をもち、さまざまな方法で表現できる。