お知らせ

音楽会を開催しました

先週の土曜日、朝から皆さんにお集まりいただき、初めての試み「音楽会」を開催しました。

無事に、と言いますか、インフルに罹る子が増えていく中での開催でしたので、子どもたちも保護者の皆様も不安いっぱいでご参加くださったことと思います。ありがとうございました。

それでもなお、非常に音響の良いホールの舞台で、子どもたちは最高の笑顔で気持ちよく参加できたのではないか、と舞台袖からハンカチで目頭と鼻の下を抑えながらオオタニ感じた次第であります。

厳しい時間進行を管理しながら、園長も、音楽指導の杉山先生も、高木保護者会長も、裏でバタバタ何かしらやっている中での挨拶となりました。覚えていますか。客席の皆様も舞台が気になるのかザワザワし何ひとつ届いていないんじゃないかと感じる時間となり反省が残っています。他お二人の言葉を再現できないのは大変申し訳ないのですが、オオタニの挨拶だけでも載せさせていただこうと思い、久しぶりの園長ブログへのアップです。

「お前たち、心して聞けよ」と杉本ラララならば言うのでしょうが、大谷ルルルとしては「みんな、よかったら読んで!」と叫びたい。

 

‥何はともあれ、体調不良で参加できなかった年長さんの発表の機会を別に用意すること、参加した子に「褒めてもらったかい?」と聞き回ることに徹している園長オオタニです。

まずは褒めてください。あの大きな舞台へ上がれたこと。明るい照明が自分に当たっているあの高みは緊張しますよ。逃げ出したくなる。でも上がれたんだ。それだけで花丸🌸二重丸◎です。

挨拶の中にもありますが、「一人一人の目指す目標は違う」んだということを今一度、保護者の皆さんに考えてほしいと思います。周りと比べないでください。「昨日の我が子」と「今日の我が子」で比べてください。

では。当日の園長挨拶、よかったら読んでね。

 

皆様おはようございます。

土曜日にお集まりいただき誠にありがとうございます。

この音楽会開催に関しましてはご兄弟の観覧席を設ける余裕のなかったこと等、様々なご迷惑を理解してくださった皆様に、まずは心より感謝申し上げます。

また今、感染症が流行しお休みのお子さんも複数人いる中でのこの会の開催です。

お互いに無理をせず、もし体調の悪い方がいらっしゃいましたら近くの職員にお声がけください。

 

さて、ことあるごとにお伝えしていることですが、今日も非認知能力について少しお話しさせていただきます。

子どもの育ちというのは、目に見える部分となかなか見えにくい部分とがあります。

いわゆる「成果や結果」というのが目に見える部分です。できる、できないという視点ですね。

およそ10年前まではこういった認知能力がとても重要視されていました。

しかし今、私たちが国から指針として示されている「子どもの姿」はそうではありません。

「できる・できない」という結果ではなく、そこに至るまで、どのような思いでどのような興味関心を、どのように、誰と広げ、どうやってやりきったのかといった「目に見えにくい力」こそ、私たちが子どもに手にして欲しい「非認知能力」なのです。

結果をとするならば、重要視したいのは、そこに至るまでの、つまり「連続したその過程、プロセス」であるということです。

 

本日の発表は点です。

子どもたちはこれまでの園生活の中で、担任をはじめ多くの大人、あるいは様々な友達と関わりながら、とても多くの化学変化をおこしてきました。

はじめはやりたくなかったことも、全く興味のなかったことも、ちょっとしたきっかけで気持ちが変わっていきます。

やってみよう、もう少し頑張ってみようというという変化から、自ら進んで取り組むという主体的な姿が見られるまでに至りました。

そして、その、ちょっとしたきっかけをつくっているのは、紛れもなく担任でありみなさんを含めた周りの大人です。

 

子どもたち一人一人のプロセスと、目指す目標は違います。

どの年齢の発表でも、見る大人は上手い、上手くないという視点でみがちですが、今日の発表に至るまでのそれぞれのお子様の生活の過程を想像しながら、どうぞご覧ください。

 

今日は点だと申しましたが、子どもたちはこの音楽会でお家の人たちに自分たちの頑張ってきた姿を見てもらえることを目標に、毎日を過ごしてきたことは言うまでもありません。

ご家庭に戻りましたら、お子様の声に耳を傾けてどうぞその思いを受け止めて差し上げてください。

またご感想など、連絡帳で担任にお伝えしてくださると嬉しく思います。

 

では、短い時間ではありますが、なでしこの初めての取り組みであります「音楽会」をどうぞ一緒に盛り上げてください。

子どもたちには大きな拍手を送ってください。

よろしくお願いいたします。

(オオタニ)