お知らせ

水遊びについて

第二なでしここども園保護者の皆様、いつも「登降園ルート」を守っていただき本当にありがとうございます。このルートは、園内ルールとして朝夕のラッシュ時に渋滞を起こさないための手段として設定しました。

しかし朝夕でなくても「通行禁止」と指定している区域につきましては、お車での通行はお控えいただきますよう、引き続きのご協力をお願いいたします。

*登降園ルートについては「園について」の「園の概要」にリンクしてあります

 

さて、前置きが長くなりましたが。

皆さん、プールの季節ですね(その時期になりもうすでにかなり経つ)。

ところが、第二にはプールがありません。

なぜプールを作らなかったのか‥。これは最終的に全ての皆様に関係することですのでお伝えしておこうと思い、遅ればせながらオオタニ筆を取りました。

 

まず、保育園やこども園にプールの設置義務はありません。

しかし、子どもは元来水遊びが大好きですから、幼少期から水に親しむことは園でさせたい体験のひとつと、全国どこの園でも常識的に夏になればプール遊びを保育士たちは計画してきました。

ところが、子どもが変わってきたのでしょうか、これまでにもあったのに報道されてこなかったのでしょうか、近年保育園での水の事故を耳にすることが増えてきました。

その上、この暑さです。暑さ指数(WBGT)が28を超えると、なでしこでは外遊びやプールは控える方針ですので、梅雨が明けるとほとんど外遊びもプールもできない、という日が続いているのが実情です。

また、監視の職員配置や水質管理、水道料金の問題など大人の事情も常に横たわっていました。

 

しかし、プールを作らない決断に至ったのは、こういった風潮や現状や管理上の問題以前に、就学前のお子さんに泳ぎ方を教えるのは私たちの役目ではないと考えたことにあるのです。

未就学の子どもたちが水に親しみ、水で楽しく遊ぶことは保育活動に組み入れるべきとは思いますが、泳ぎ方そのものって保育園の集団で教えようとしなくてもいい?と、プールを作るか作らないか問題を前に、はたと思った次第です。

(旧第二のプール開きの様子)

私たちは水遊びの延長線上の「泳ぎ」にまで視野に入れようとしていました。

でも。

泳ぎを教えるのは「親の仕事」だよなぁ、と。

親さんも保育園で教えてくれなんて思ってないよなぁ、と。

そして、私もそうだったということを思い出しました。

 

だとしたら、水遊びができれば目的は果たせるのだと思いました。

 

ですので、プールのある第一も第三も「暑い時に水の気持ちよさを味わいながら清潔を保ち、楽しく水に親しむ」程度の活動となります。

第二はプールの代わりに、中庭には霧を、園庭側通路とその上部にはミストの装置を設置しました。「焼石にミスト」になりかねない暑さですが、これらをうまく使って、子どもたちが気持ちよく過ごせるよう工夫していきたいと思います。

現在、市内小中学校では水泳の授業は校内で行わず、スイミングスクールへ委託する方向へシフトチェンジしています。

なでしこでも年長さんを対象に、希望するご家庭には市内スイミングスクールの送迎付きレッスンをご案内しています。

 

「泳げるようになる」ことをお子さんの人生でどのように考えますか。

ご家庭でお考えください。

 

ちなみにオオタニは高校まで普通に学校でプールの授業があった昭和世代ですが、25m泳ぐのがやっとです。卒業後、特に困ったことはありませんが、キラキラ光る水の中をスイスイ泳げたらそれはとても気持ちの良いことなのでしょうね。

(オオタニ)